エスアールエム 社長ブログ

2015.4.8

コンプライアンスの功罪 その1

昨今コンプライアンスは、あらゆる分野に広がっている。

取分け経済化にとっては、最重要課題と言える。

ところで、コンプライアンスとは何か。

一般的には「法令順守」という意味で使われている。

特に企業の経済活動の場面においては、

これまで以上に、社会的な企業価値と存在意義を問われるようになった。

また、企業側はそれを示すためにも、業法や企業倫理の順守が不可欠なものとなっている。

このように法令順守、つまり順法精神は、今や企業理念の具現化と並んで

社運を左右するほど大きな位置付けになっていると言える。

その昔、まだ日本が高度成長期、つまり伸び盛りであった頃、

キャンディやアイスクリームを口にすると、人工着色料で舌が赤とか黄色に染まった。

スーパーの店頭に並んだ果物が、ペンキとワックスを塗ったように鮮やかな色をしていた。

産地の偽装や人工飼育でも天然表示等々、法令違反は、日常普通に横行していた。

それでも殆どの人が「騙されてる」とも言わず、健康被害にも頓着することなく毎日贋物を口にしていた。

一方、巷にはコピー商品も氾濫していたが、人々は笑いながらそれらを身に着けていた。

まさに群雄割拠といった状態。

企業の販売活動は、旺盛を通り越して、まさに「仁義なき戦い」であった。

例えば「ローラー作戦」とか「じゅうたん爆撃」などと称されるもの。

文字通り軒並み戸別訪問を行うという販売戦術。

企業側の一方的な売込み型営業作戦である。

しかし、売り込まれる消費者側の苦情やクレームはそれほどでもなかった。

消費者が「セールスとはこんなもんだ」と割り切っていて

「騙されて買った側の方が悪い」といったおおらかな風潮があった。

この時代は、国民生活の向上と物欲が二人三脚。

日本の発展のためには、何よりも経済優先なのだ。

そうなると企業の論理が先行し、国民の基本的人権などというものは、有って無いようなもの。

まるで現在の中国を彷彿とさせる。

ようするに、その当時は、企業にとってはコンプライアンス(法令順守)の網の目が粗かったのである。

言い替えれば、ルール・制約・制限が緩く、消費者が泣こうと、組織が傷つこうと頓着しない。

ある意味で、自由に振る舞える企業活動が許されていたのだ。

必然的に、今と比べて、その頃の人々の方がハングリー精神があり、夢も生活力もあって、いきいきしていた。

また、良きにつけ悪しきにつけ、大きな人物が生まれる環境があった。

おそらくこの頃の人々は、厳しい競争にさらされたり、複雑な人間関係に揉まれていたため、

ストレス耐性も十分で、「うつ病」などのメンタル疾患とは縁が遠かったに違いない。

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